WRAPを知る

WRAPとは?

毎日を心豊かに、そして自分らしく過ごすために。自分にとって元気が出ることや、ストレスになり得ることが何なのか、知っておくこと。病気の症状や、気持ちを落ち込ませる数々の出来事に対する工夫をあらかじめ考えておくことで、人生の主導権を握り直し、そのハンドルを操縦していきます(たとえ最初はどんなにおぼつかなくても!)。それらの工夫をWRAP特有のプランの形に落とし込み、世界に一つの自分だけのプランを作る。それがWRAPです!

WRAPは、精神的な困難を有するたくさんの人々の経験から生まれました。その中心の一人であったメアリーエレン・コープランドさんは、幼いころの母の姿や自身の経験から、困難を抱えていても、幸せで有意義な人生を送ることができることを知りました。元気になるための簡単で安全な方法を、仲間と共に探していき、たどり着いたのがこのWRAPの形です。

元気に役立つ道具箱と6つのプラン

  • 元気に役立つ道具箱
  • 日常生活管理プラン
  • 引き金と行動プラン
  • 注意サインと行動プラン
  • 調子が悪くなってきたときのサインと行動プラン
  • クライシスプラン
  • クライシス後のプラン

元気に大切な5つのこと

  • 希望
  • 自分が主体となること
  • 学ぶこと
  • 自分のために権利擁護すること
  • サポート

メアリー エレン・コープランドさんは、こう語ります。

とても深い抑うつと、コントロールのきかない躁状態に悩まされ、私の人生は終わったも同然だと思っていた時期がありました。主治医も私の人生は終わったと思っており、私は障害年金をもらって暮らしていました。ですが、私は、自分で行った調査から、どうやって困難な感情や行動を取り除くことができるかを学びました。いまでは自分の家を持ち、やりがいのある仕事をし、たくさんの親しい友達に囲まれ、すばらしい男性と結婚しています。元気で幸せです。自分のことを『精神の病気を持つ人』と思うのをやめました。他の人と同じなのだと感じています。これは誰にでももたらされることだと信じています。ただ、それをあなたにもたらすことができる人はひとりしかいません。困難を経験しているあなた自身です。あなた次第なのです

WRAPファシリテーターとは?

WRAPを自分のために使うことを自分で決めたら、いつからでもはじめることができます。でももし、WRAPクラスやワークショップなどでWRAPを届けたいと思ったら、WRAPファシリテーターになる必要があります。WRAPクラスはお互いの経験を持ち寄り、学びあう場です。そしてピア主導です。ピアとはWRAPで元気になっている者同士をいいます。つまり、自分なりのWRAPのプランを意識して生活することができてこそ、ファシリテーターになれるのです。そのためWRAPファシリテーターになるためには、自分のWRAPプランを持ち使い、WRAPクラスに参加した経験があることを条件に、WRAPファシリテーター養成研修を修了していただくことになります。そしてWRAPファシリテーターは互いに元気でいるために学びあう対等な一人として参加者と共にいます。WRAPファシリテーターは新しい可能性の扉を開く案内人なのかもしれません。ようこそ、WRAPに!

WRAPの価値と倫理

WRAPファシリテーターには守るべき価値と倫理があります。それは、WRAPファシリテーターが講師でも指導者でもなく一人の人として参加者と共にお互いの経験から学び合う者だからです。自分の専門家は自分です。WRAPクラスやワークショップでは、扉を開くものであってもその道を決めるものではありません。WRAPに参加することも、自分のWRAPのプランをどのように作り、もちいるかも、そのほかのことについても自分で決めることができます。そしておひとりおひとりを大切に思い、尊重し、歓迎していくために価値と倫理はあります。WRAPファシリテーターが、WRAPを伝えていくときに大切にしている在り様、姿勢でもあります。どうぞ、ぜひWRAPグループや研修に参加して体験してください。